2014.04.02 Wed

PPM分析のメリット・デメリット


PPM分析も決して万能ではなく、すべてが当てはまるというものではありません。
まず第一に、PPMは基本的にキャッシュの部分にフォーカスしているという点です。

ヒトという資源に関して言えば、PPMの4つのセルの中のひとつ「金のなる木」では、必ずしもヒトが育つのに一番最適とは限りませんよね。
言い換えると、勝ち続ける成長に適した箇所は、「花型製品」の方が当てはまるケースも多いのではないでしょうか。

さらに、PPMで切り分けた「負け犬」の区分では、事業の売却について触れましたが、雇用の維持を重視する傾向の多い日本の」企業ではそう簡単に手放せない状況にあるのも事実です。

事業売買がスムーズに行えるような状況であれば、「資金回収せよ」といった戦略方針も立てられますが、実行するのはとてもむずかしいというようなケースもあります。
このような点は注意しなければいけません。。

PPMのメリットはなんなのか

それは、選択的投資という観点が生まれるということです。

事業単位、各分野に対して、満遍なく単に投資をするのではなく、特定の分野に集中して投資した方が効率がよくなります。
どのような場合であっても、企業の資源には限りがあります。

何かの分野を諦め、選択と集中で投資をし、企業全体で見た時に利益を上げることに注力をするべきです。

もうひとつは、長期的な視野で、戦略を立てられるという部分にあります。
確実に成長し続けるには、金食い虫があってはならないのです。

こういった観点を論理的に考えさせてくれるのがPPM分析の一番のメリットなのではないでしょうか。

WRITERこの記事を書いた人

横山祐樹

横山祐樹

株式会社ジーニアスウェブ 取締役 お客様の課題と問題の両方を解決するべく、日々取り組んでいます。

株式会社ジーニアスウェブ 取締役 お客様の課題と問題の両方を解決するべく、日々取り組んでいます。

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