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ホームページ制作会社を選ぶコツは?選び方や比較するポイントをまとめました

ホームページを新たに作りたい、今あるホームページをリニューアルしたいと考えた時には、まず「ホームページ制作会社」を見つけるところから始まります。

しかし、ホームページ制作を請け負う会社はごまんとあるので、どのような基準で制作会社を選べばよいのかがわからず迷ってしまうのが現実ではないでしょうか?

ホームページ制作会社にもいろいろなタイプがあり、安さ重視のところもあれば、デザイン重視のところまで、その会社が得意とするところはさまざまです。

またデザインといっても飲食系ジャンルが得意なところもあれば、堅めの企業サイトが得意なところもあったりするので、制作実績を見ただけで依頼後のイメージをつかむのはなかなか難しいと思います。

この記事ではどのようにホームページ制作会社を選べば良いの?といった疑問について、2019年の制作現場の感覚でお答えしようと思います。

もちろんこれがすべてにおけるベストな答えではないですが、実際に依頼を検討されている担当者の参考になれば嬉しく思います。

イマドキのホームページ制作は「成果」と「運用」が大事

一昔前はホームページがない状態から、初めて作ることが目的のケースが数多くありました。

今でも新規事業を始める方はたくさんいるので、そういった新規制作のケースも少なくはないのですが、一昔前のような「新規で新たに作るホームページ制作」とは違い、ホームページ設立から数年が経ち、様々な問題を抱えた「制作済みのサイト」では「押さえておくべきポイント」が異なります。

具体的に何が違うのかというと、「制作済みのサイト」では「サイトの運用面」を重視するということです。

一昔前のホームページ制作とちがい「作ったらそこで完了」ではないことに注意してください。

なぜなら、いまはGoogleやYahooといった検索エンジンからの集客がとても重要な役割を果たし、TwitterやInstagramといったSNSからの集客も無視することはできません。

またスマホが普及したことにより、知りたい情報をいつでもどこでも手軽にキャッチできることから、もはやホームページは単なる名刺代わりという位置づけではなく、「企業活動の重要なハブ」として機能するようになってきています。

そのため、いまのホームページは自社が満足する形で「作って終わり」として考えるのではなく、その後の「成果」や「運用」にも目を向けることがとても大切になってきています。

SNSの運用はもちろん、検索エンジン流入を目的としたSEO対策など、現在のホームページに必要とされる役割はさまざまです。

さらに制作してから数年が経ち、リニューアルを今後控えたサイトともなれば、現在までのアクセスログやサイトの評価実績など、データとしても今後に活かせる要素がすでにそろっている状況です。

こういった今後の資産となるべきデータを発掘し、次に活かすための施策を考えるのも、制作から数年が経ったサイトをリニューアルするにあたっての重要な要素と言えるかと思います。

もちろん今でも、街頭ポスターやテレビCMといった広告施策の効果は非常に高いですが、SEOをはじめとしたWEB上での施策は圧倒的にコストが安いことは無視できないでしょう。

せっかくリニューアルするなら過去の資産も有効に活かして、より集客力の高いホームページを目指したいところですよね。

「ホームページ制作会社選び」ではなく、「パートナー選び」

次に大事になってくるのが、どんな「ホームページ制作会社」を選ぶかということです。

ホームページはある程度の知識さえあれば誰でも作ることは可能なのですが、やはり企業ホームページで素人感のあるサイトでは、顧客が見たとき不安に感じてしまいます。

またあなたが会社員であれば、自力でホームページ制作をするためにかかる時間とコストにも着目してみてください。

世の中の企業が何のためにホームページに注力するのかというと、それは企業活動にプラスになるからです。

上手くいけば利益を何倍、何十倍にも上げることのできるチャンスがホームページにはあるので、世の中の企業はホームページ強化に注力しています。

自分たちでホームページを作るという気持ちはとても大事ですが、その気持ちは運用に取っておくのが良いと思います。やはりホームページ制作に関しては、専門のホームページ制作会社があらゆる面で長けています。

自分たちの手でホームページ制作をする道を歩んだにもかかわらず、最初のスタートを見誤ると結果的になんのためにリニューアルしたのか…という残念な結果になってしまいかねません。

だからこそプロへ依頼する価値があるのですが、プロフェッショナルといっても特長や個性はさまざまで、手がけてきた実績や得意とするジャンルによって、デザインの仕上がりやサポートしてくれる範囲が大きく異なります。

先ほども述べたようにホームページ制作で得られる最大の成果を得ようとすると、その「運用」を重視する必要があり、できればホームページ運用面で実績のある制作会社を選ぶのが、今現在とくに重視したいところです。

SEOやSNS運用に関する知識はあるのか、CMSの導入実績やノウハウはあるのか、リスティングなどのWEB広告に関する知識はあるのかといったところは、できれば押さえておきましょう。

そのことからも、1回限りのスポット的な制作のみを依頼する「外注先」という認識ではなく、制作後の「ホームページ運用」を前提とした協力関係が結べる「パートナー選び」という認識を持つことが、イマドキのホームページ制作会社選びでは大切なことといえます。

ここではホームページ制作会社を選ぶ基準を3つのポイントに絞ってまとめてみました。ホームページ制作会社を選ぶ際の参考にしてください。

制作実績が幅広いホームページ制作会社を選ぶ

ホームページ制作業者を選ぶ上で、制作実績は必ず確認しておきたい要素です。

  • 「自分たちが作りたいサイトと同じジャンルのホームページを手がけているかどうか」
  • 「デザインテイストが自分たちの求める雰囲気と合っているかどうか」

などはもちろんですが、手がけている事例のジャンルが幅広い制作会社を選びましょう。

たとえば不動産や美容室、アパレル企業など、手がけているサイトのジャンルがボーダーレスの制作会社は、それだけ様々な要望や業界の慣例の中で切磋琢磨してきたということです。

制作会社にとって向き合うべきは制作を依頼してくれるクライアントではなく、その先にいる顧客です。

特定のジャンルに強いというのはもちろん良いことですが、WEBマーケティングの世界に正解はないので、いろいろなジャンルの経験や実績があるということは、それだけ経験や知識も豊富な可能性が高いということです。

実績を具体的に紹介しているホームページ制作会社を選ぶ

制作実績を照会しているホームページ制作会社は多いですが、制作したホームページの事例だけだと「どう効果があったのか」がわかりません。

たとえば「○○することにより売上が○○増えた!」

というように、数字をベースにした定量的な実績を紹介しているホームページ制作会社は比較的信頼度が高いと思います。

またインタビューやお客様の声など、実際のクライアントからの評価や事例をしっかり載せているサイトなども真実味があって良いと思います。

何度も申し上げますが、イマドキのホームページは「運用」がとても重要です。

ホームページ制作後、実際にどうなったのかは判断する上での肝ともいえるので、ここを明確にしている会社はチェックしておいて損はないはずです。

WEBに関する知識が豊富なホームページ制作会社か

ホームページ制作のデザインや技術には流行やトレンドがあり、変化に関してはとても早い業界といえます。

そのためホームページ制作会社のスタッフが覚えなければならない知識や技術は幅広いものとなります。

できればホームページ制作会社を選ぶ際に、ホームページ制作における最新技術やトレンドを積極的に発信しているかどうかに着目しましょう。

新しい技術やツールの使い方などを積極的に発信している会社は、サイト上で公開している技術やテクニックを日常的に業務で行っている可能性が高いです。

それだけハイレベルなお仕事をこなしているということなので、ホームページ制作会社選びの基準の一つとして考えてみても良いかもしれません。

ホームページ制作を依頼するときに社内でまとめておきたいこと

いざホームページ制作会社の候補が決まったら、問い合わせをする前に以下のこともまとめておいた方がよいでしょう。

  • サイトの「目的」をできるだけ明確にする
  • 競合の会社やサービスにはどんなところがあるのか把握する
  • どんな「人」に向けて作るのか
  • どんな「機能」がほしいのか
  • どう「運用」していくのかを考える
  • 大まかでもよいので「予算」を決める

専門の会社だからすべてお任せでやってくれるんじゃないの?」と思うかもしれません。

しかし、いくらWEBの専門家といえど世の中にあるすべての業界やジャンルのことに精通しているわけではないので、「何をどうして欲しいのか」については、あらかじめまとめておくと初回のやりとりがスムーズになり、また無用なトラブルを避けることできます。

制作期間に余裕のある頃はスムーズに進んでいたものの、初期のちょっとした認識違いから、制作終了間際になってトラブルに発展する事例はよく聞きます。

この場合、「何のためにホームページを作るのか」という目的の部分をしっかり共有しておくことで、余計なすれ違いは大きく減らせるので、できればそこはあいまいにせず、しっかり共有しておきましょう。

たとえば「売上を2割増やす」などでも良いのです。

この1点でも明確になることで、「売上を2割増やすためには、どんなサイトにすれば良いのか」というイメージを共有できることになり、これがその後の仕上がりや満足度にもつながっていくと思います。

あいまいや漠然としたイメージを共有したままでは残念な結果につながりかねないので、ここはクライアントとして明確なイメージを伝えることも重要です。

以下に、ここを押さえておくと以後のやりとりがスムーズになるという部分をまとめましたので、参考にしてみてください。(すべてをしっかり準備する必要はないと思います)

何のためにホームページを作るのか(リニューアルするのか)

先ほども書いたことなのですが、大事なことなのでもう一度書きます。

「何のためにホームページを作るのか」はとても重要です。

ホームページと一口にいっても、そのホームページが担う「役割」や「目的」によってデザインやコンテンツの内容が大きく変わります。

  • 会社案内のための名刺代わりのサイトなのか
  • ランディングページのようなお客様の反応を取るようなサイトなのか
  • ECサイトのような物販のサイトなのか

そのホームページにおける「目的」が明確になることにより、よりユーザーに「刺さる」ホームページに近づけることができるでしょう。

競合会社やサービスはどんなサイトを作っているのか

Googleを代表とした「検索エンジン」は検索キーワードごとに順位がつけられ、その順位の違いによるアクセス数には大きな違いがあります。

特に1位から3位までのサイトには多くのアクセスが集中するので、最大限の効果を狙うためにもここはぜひ狙っておきたいところです。

自社のホームページのキーワードを知るには「Google Analytics」や「Google Search Console」(いずれも無料)などを使用します。

特に狙っているキーワードで自分たちよりも高い順位にあるサイトは、ホームページの改善やSEO対策などで追い越せる可能性があるので、リニューアルの際にはそういった情報もそろえておくとより目標が定まります。

また競合となるサイトを調べることで、自社サイトの立ち位置や1位になるために不足している情報が見えてくる場合があるので、競合調査に時間をかけても損になることはないと思います。

「誰」をターゲットとしたサービスなのか?

サイトの目的とも重なる部分ですが、そのサイトを主に閲覧する「ターゲット」を明確にすることも大切です。

サイトを見るユーザーが主に男性なのか女性なのか、20代なのかそれよりももっと上の年齢なのか、ターゲットの年齢や性別によって制作するサイトのデザインや方向性が変わります。

ターゲットを明確にすることによって、例えば「20代女性だからスマホに最適化されたサイトの方が良い」などの方向性が決まることもありますし、さらに「スマホに最適化するので、文字は少なめが良い」など、ターゲットを具体的に絞り込むことで自ずとサイトの方向性が定まることは多いです。

自社のホームページにどんな「機能」が欲しいのか?

例えば、スタッフがそれぞれ情報を発信する機能を持たせたいという場合は、Wordpressやa-blogなどといったCMSを活用します。

他にも物販メインのサイトであれば、商品管理やショッピングカートなどの機能をWEBサイトに持たせる必要があり、これにはEC-CUBEなどのECサイト向けプラットフォームを使用します。

ホームページを運用する上でどんな機能が必要なのかという部分はサイトの構成にも大きく関わってくるので、どういった機能を盛り込みたいのかという要望については、社内でもヒアリングするなどしてまとめておきたい部分です。

ホームページを、どう「運用」していくのかを考える

ホームページを適切に成長させていくのであれば、作って終わりではなく、その運用についても目を向ける必要があるのは何度も申し上げたとおりです。

自社サイトをオウンドメディア化して情報発信していくのはSEO的に効果が高いですが、TwitterやInstagram、FacebookといったSNSを活用するのも重要です。

またお問い合わせがあった場合にどう対応するのかなどの部分も、今後の売上につながる重要な部分です。

最近ではWebチャットを導入することでお問い合わせ数が増加するなど、「WEB接客ツール」の導入も盛んです。

ホームページの運用面を充実させることで、上手くいけば一般広告に比べて少ない予算でプラスの効果が得られるチャンスもありますが、ホームページ運用を活性化させるということは、そのぶん自社のリソースも取られてしまいます。

ホームページ制作会社にはそれらの「サイト運用」についてノウハウのあるところも多いので、制作と一緒に運用もセットで相談するのも良いかと思います。

大まかでもよいのでホームページ制作の「予算」を決める

比較的ページ数の少ない会社のホームページ制作費用相場は20万円〜50万円とも言われますが、実際にはページ数やシステムの導入、スマホ対応の有無といった中身の仕様で費用は大きく異なってきます。

ほかにもデザインにこだわったり、CMSといった更新やホームページ管理を便利にする機能、SNS運用やSEO対策といった運用面にも手を入れるのであれば、そういった費用も考慮する必要があります。

またリスティングなどのWEB広告を利用してWEB集客に活用するのであれば、それに伴った毎月の予算も必要になります。

以下に、制作会社にサイト制作と年間運用も含めた形での運用を依頼した場合の参考価格を簡単にまとめてみました。(費用は参考価格です)

制作内容 費用の相場(参考価格)
オリジナルデザインでの制作 50万〜100万円以上
CMSの導入(自社で更新可能) 10万円〜50万円ほど
SNS運用 数万円〜
WEB広告運用 20万円〜
SEO対策費用 数万円〜数十万円

ホームページは一度作って終わりではなく、制作してからの運用の方がむしろ重要になるので、継続的に効果を発揮したいなら運用面も含めた予算設定をしておくのがよいでしょう。

まとめ

ホームページをはじめとしたWEBサービスは、上手く活用すれば大きな効果が望める一方、その専門性の高さやリソースのかかり具合から、なかなか上手く活用できていない会社さんも多いです。

一般的にWEBの知識は進化が早く、専門的な知識でもあるので、ホームページ制作会社の協力がなければ効果的な成果は望めません。

ホームページは作成した後も長い期間をかけて改善しながら運用していくものなので、ホームページ運営の「パートナー選び」はしっかり行いましょう。

しっかりと情報共有しながら情報面でも戦略面でも二人三脚で歩んでいける、そんなホームページ制作会社を見つけることができれば、きっとWIN WINの関係を築くことができると思います。

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