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誰でもできるWEBマーケティング(WEBマーケティングの基本と戦略の立て方)

インターネットが、TVのような放送メディアや、新聞・出版のような紙媒体のメディアに引けを取らない主要メディアとして確固たる地位を築いていますね。

消費者が、何か知りたくなったらすぐに手持ちのスマホで検索する時代、どんなビジネスでも「Webマーケティング」を実行することが、儲けを出すために避けられない作業となっています!

ところでWebマーケティングは、誰でもマスターできることをご存じでしょうか? Webマーケティングは確かに奥が深いですし、究めようとするなら努力は欠かせませんが……ある程度のレベルには誰でも到達できるのです!

「Webマーケティング」といえば、特別な専門家や専門企業でないと理解できない~、そういった思い込みが広がってしまったかもしれません。しかし難しいからといって敬遠したり、特定の人に任せきりにしたりするのはおすすめできません。自身で勉強したほうがお得です。

※Webマーケティングの知識がゼロのままでは、その手のコンサル企業に任せてあっても……報告を受けるときに、話を聞いてもさっぱり理解できません!

目次/このページでわかること

WEBマーケティングとは? 何をやるのか・何を目指すのか

マーケティングではいろいろな活動を行いますが、大事なことは「とにかく、自社の商品またはサービスの売り上げを伸ばすこと」でしょう。

マーケティングで大事なことは、市場の調査や消費者の調査を周到に実施して、自社の商品やサービスが売れる仕組みをつくることで、とりわけ理想的なのは「売り込みを一生懸命にやり続けなくても、売れる仕組みをつくり上げること」でしょう。毎日のように売り込みまくらないといけないのでは疲れてしまいますし、資金や時間といった面でも不経済です。

さて、Webマーケティングでは名前の通りインターネットが舞台となりますが……インターネットは、誰でもアクセスできますし、365日24時間常につながっています。この便利なメディアには、もともと「自動的に売上を伸ばす仕組み」を形成できるチャンスがたくさん眠っているのです!

WEBマーケティングはなぜ必要? なぜ有益?

ではWebマーケティングの必要性・需要の話題から、おすすめできる理由までたっぷりとご紹介しましょう。

Webサイトはただ運営してるだけでは特にならない

Webサイトを設置したり運営したりするだけでも、それ相応のコストがかかるでしょう。

ホームページは、素人でもつくろうと思えばつくれます。また業者に頼む場合でも、とても安い業者を選ぶなら10万円前後でもつくれる機会があります。

しかし低価格・短時間で手に入れたホームページは質がよいとはいえません。そのような代物では、おおぜいの消費者に見てもらえるページにはならないでしょう。やはり、同業者と比べて見劣りするページでは、長期的に見て確実に損をします!

ようするに現在は、ある程度のレベルのサイトを設けるなら、それなりの出費を強いられるのです。そして、サイト開設後の手間暇も費用もかかることになるでしょう。

では、どうしたらいいでしょうか?

・できるだけ費用を切り詰める、という作戦に出るなら?

→それでは結局、見てもらえないサイトになりますし無用の長物となるだけです!

・費用対効果を出したい、と考えるなら?

→おおぜいの消費者が集まるように出来たら、自然と申し込みや問い合わせが増えるはず。ようするに、売り上げを期待できるサイトに育てていくべきなのです。

※サイトを育てる~なんて書くと、またもやお金がかかるように思えますが、かかった分を取り戻せるようにすればOKでしょう。

  • サイトの設置時の費用
  • サイトの運営費

これらを取り戻せたあとに、おつりが返ってくるくらいの儲けを実現すること。それを目標にするべきです。

Web市場は今なお、膨張が止まらない

ネットショッピングは現時点でもすでに、すさまじいスケールに達しています。それなのにまだ、成長していくだろうと見込まれています。

スマホ市場にも、まだ伸びしろがある

スマホの販売台数が無制限に伸びているわけではありませんが、今まであまりスマホを持とうとしなかった高齢者の世代でも確実に普及しています。これはタブレット端末についてもいえることですね。

※高齢者の場合、インターネットになじみがない人が多いといわれてきましたが、この点でもじわじわと変わっています。

日本全体での、ネット通販の拡大が止まらない

アマゾンに代表されるネット通販サービスは、すでに日本中に浸透していますね。地方都市の小売業が衰退して久しく、「シャッター街」の増加が問題化していることは周知の事実。

その代わりにイオングループのような一部の企業が地方の隅々にまで入り込んだわけですが、ネット通販も急速に広がったのです。

というわけで、ネット通販の利用者はまだ増えることでしょう。

ネット通販を好む消費者が増加している

ネット通販は、自宅まで商品を届けてくれます。現在は多忙な消費者が増えてますし、店舗に足を運んで買い物をする層がさまざまな理由から減っています。

購買欲の高いユーザを集めて売り込みできるチャンスが豊富!

インターネットは、上述していますが双方向のメディアであり、365日24時間いつでも利用できますね。

というわけで……以下のようなパターンを実現できるはずです!

消費者側が、自ら進んで集まってくれる傾向が強い

放送媒体や紙媒体は、消費者はどうしても「受け身」ですね。情報を一方的に受け取る側です。

あえて言うなら、たとえば紙媒体の場合は……自身が興味のあるジャンルの雑誌や書籍を自ら進んで探すことはできますが、情報の探索という意味ではかなりの制限を受けています。放送媒体の場合でも、視聴者ができることは、せいぜい自分の興味のある番組を探すくらいでしょう。

ところがWeb媒体の場合は、ネットユーザは自分の欲しい情報を積極的に収集できます。自社のサイトに来てくれる訪問者も、おそらくはそれなりの理由があってやってくるはずですね。

商品・サービスに対する強い関心を持っている消費者にPRできる

インターネットには「検索」という機能があり、これがユーザの行動の根幹となっています。Googleのような検索エンジンは、まさにそのためにあるわけです。また、今ではSNSにも検索機能が備わっていますね。

この仕組みを利用すれば、自社および自社の商品・サービスに興味を持っているユーザを効率よく集めることが可能です。

これがたとえば、TV番組のCMや大手新聞の広告欄だったら、どうなるでしょうか??
その番組の視聴者や新聞の購読者は、自社の商品に興味をあまり感じていない人がたくさん紛れ込んでいるはずです。ようするに、ターゲットとなる消費者層に集中してPRできるわけではないのです。その点Webマーケティングは、特定のユーザを効率よく集められるというチャンスを与えてくれます!

パーソナライゼーションを実現できる

これは、ターゲットとなる消費者層の持つ属性に合わせた集客をしやすい、という意味ですね。

TVのCMのような、広告の場合は不特定多数の視聴者が見ることを前提とした制作しないといけません。

しかしWebの広告については、特定のターゲット層に的を絞って内容を作成できます。ターゲットの好みに合わせた広告をつくれるチャンスがある点は見逃せないアドバンテージです。

興味を持ってくれた消費者に、年がら年中商売できる

インターネットは夜間でも、年末年始のような大型休暇の時期であってもつながります。実店舗は営業時間の制限がありますが、ネットショップなら不眠不休で運営できますね。

そのため、商品・サービスの安定したPRに成功すれば、いつでも申し込みや問い合わせを受け付ける~ということが容易に実現しますね。

これもWebマーケティングならではのメリットと呼べるでしょう。

サイトの現状を、はっきりとした数値で確認できる

Webマーケティングは、施策を行った結果の大部分を、正確なデータという形でつきとめることができます。

Webマーケティングのためのツールがたくさん開発され・流通しています。それにWebは双方向のメディアですね。一般人でもプロに負けず劣らずの情報の発信ができるくらいですし、データの分析という点でも好都合なのです。

※これが一方通行のメディア、たとえばTVのような放送媒体だったり、新聞のような紙媒体だったりすると、読者への反響等を知るのは簡単ではありません。せいぜい新聞の発行数・売り上げ数や、TVの視聴率くらいしかわからないでしょう。

しかしWebの場合、自社サイト内のどのページがどれくらいの人数に訪問してもらえたのか正確に確認できます。申し込みが成立した件数についても、その申し込み者がどのページを通ってきたのかも確認できるのです。

予算化がしやすくなる

さて、効果が数字で客観的に示されるなら? 打ち出してきたマーケティング戦略の中で、どこが効果的だったのか、どこが効果がなかったのか、はっきりと確認できますね。

これは、次の手を打つときに有利でしょう。効果がなかったところはやめればいいわけですし、効果が出たところに予算をつぎ込めばいいわけです。

限りある広告・宣伝費を効果的に使えるというメリットももたらしてくれるのです。

ハイスピードでできるローコストでできる

Webマーケティングは、長期的に繰り返し行う必要はありますが、「絶対に時間がかかる」というわけではありません。あまり時間がない場合なら、スケジュールをコントロールして間に合わせることは不可能ではありません。

たとえば分析や方向性の決定を猛スピードで終わらせなくてはならない、といった事情があるときなら、数日程度で終わらせることもできるはずです……これはサイトの規模や内容によって変わりますが、たとえば中小企業や個人事業主のような小規模なWebメディアの話であれば、猛スピードで進めることはじゅうぶんに可能だと思われます。

このように、Webマーケティングは状況に合わせて融通を利かせることができます。資金という意味でもそれは同じで、低予算しかかけられない場合ならその範囲で終わらせることはできます。

改善・試行錯誤のチャンスが多い

マーケティングはどんな場合でも、試行錯誤の過程は重要なものです。ただWebマーケティングは、途中での経過をもとにした改善への道のりが、かなりコントロールできますね。これは、結果を自力でチェックできる点とも関係ありますし、スケジューリングを制御しやすいという点とも関係あります。

それとTV番組のCMや新聞・雑誌等の広告の場合は、いったん出稿したらそれはなかなか変えられません。特に紙媒体の広告は、いったん印刷して世に送り出してしまったら、それはもう変更できないわけです。

しかしWebの世界であれば、コンテンツの更新は難しいことではありません(キャッシュが残りますので……いったんアップした内容がいつまでも残ってしまうという点は頭に入れておかないといけませんが)。

WEBマーケティングの効果を高める上でポイントとなる考え方

さて、Webマーケティングに初めてチャレンジすると決まっても、「何に目を向けたらいいのかわからない」という声がよく出てきます。

そこで、どんなポイントに関心を持ったらはかどるのか、軽くアドバイスさせてください。

「集客のじょうご」

Webに限ったことではないのですが、集客をしようと思ったら使える手段はたくさん見つかるはずです。
ではそれらの手段をフル活用したら、それでおしまいでしょうか。そうではありませんね?

集客した結果、それなりのネットユーザが集まってきても……そのユーザたちには申し込み等の行動を起こしてもらわないといけません。
なお、業態によっては孟子子込みで終わりとは限りませんね。たとえば不動産や車のような高額の商材だったら、ネット上で申し込んで売買契約が成立することはありえないです。直接会って話したり商品のチェックをしたりするはずです。そのうえで納得できたら、契約書を用意してサイン・捺印することになるでしょう。

このように、売買成立までにさまざまな手順を経ないといけません。その間に、離脱してしまうユーザは絶えず出てしまうでしょう……そう考えると、集客は一筋縄ではいきません。

しかし、実際に合って商品をチェックして、契約書の締結まで行けば? その時まで残ってくれたユーザは、真剣に購入する気分になっているはずです。言い換えれば、数々の集客のテクニックを活用することは、最後まで残ってくれる、モチベーションの強い消費者を多く確保することが目的といえます。

そして、たくさんの「見込み客」「潜在客」の中から、ひとりでも多くの「モチベーションの強い客」を残すことがポイントです。

さて以上の流れを図面化すると? ↓のように、逆三角形になるでしょう。これは「漏斗」にそっくりのため、「集客のじょうご」と呼ばれています。

USP(商品の差別化と強みの追求)

マーケティングでは、自社のセールスポイントを的確にアピールできないといけませんね。
特に自社の売り物のアピールに向けて最大限の努力をする必要があります。

さて自社の商品・サービスのPR材料を探すとき、「USP(Unique Selling Proposition)」を意識することがおすすめ。
「Unique Selling Proposition」とは、「(他社にない)唯一の提案」といったニュアンスをもつフレーズです。
自社にしかない強みがあればあるほど、売り込みに際しては有利になるはず。

ここで大事なことは、顧客となる消費者の立場で考えること。商品を提供する側の立場でばかり考えていると、独りよがりになりかねないでしょう。

狙っているターゲット層の目線で見てセールスポイントに見える要素を、他社の商品と比べられたときに、ひと際光って見える要素を探し出せたらベストでしょう。

セグメンテーション・ターゲティング

最近は、あちこちの職場で「セグメント」という言葉を聞くようになりましたね。セグメントは現在の日本のビジネス社会では、「区分する」といった意味でつかわれることが多い様子です。

では「セグメンテーション」とは何でしょうか。わかりやすく書くなら「細分化」となるでしょう。

自社の商品・サービスを売り込むとしても、すべての消費者に向けて売るわけにはいかないでしょう。まして中小企業の場合は、資本や人材といった点で不利な立場。その条件下で、全方向に売り込みをかけるわけにはいかないでしょう……そのようなことをしたところで、大企業には到底かないませんし。

そこで、顧客層をよく分析して、どこの層にアピールしたらいいのか冷静に選び出すことが望まれるのです。これは「自社の商品にとって、最適なマーケットを探し出す」ということでもありますね。

※Webマーケティングでは「ターゲティング」という言葉もよく登場します。ターゲットは絞り込んだほうが効率の良い売り込みができますし、資本や労力、時間を無駄にしないという意味でもおすすめできます。

WEBマーケティングの基本的なやり方

Webマーケティングの方法はさまざまですが、必ずやったほうがいい手順はどんなルートで行う場合でもある程度決まっています。

では、その手順をひとつひとつご説明しましょう。

フレームワークを活用した戦略決定

「フレームワーク」という言葉は、マーケティング業界およびIT業界でよく聞こえてくる言葉ですね。

フレームワークには「骨組み」「構造」といったニュアンスがあります。マーケティングをやりはじめるとき、定められた枠の中で考えることで効率がはかどるのです(何の骨組みもないとどうなるでしょうか? そのほうが自由に考えられそうに思えるかもしれませんが……むしろ考えがなかなか進まないことが多いのです!)。

さてマーケティングの際によく使われるフレームワークには数種類ありますね。

3C

「Conpany」「Customer」「Competitor」~と、自社と消費者、そしてライバル企業と3タイプの存在を認識して、この関係を常に脳裏に描きながら戦略を練っていく手法です。

SWOT

これも、4つのワードの頭文字を集めた略語です。
「Strengths」「Weakness」はそれぞれ、自社の長所・短所を意味します。
「Opportunity」「Threat」は、それぞれ「機会・チャンス」と「脅威」を意味します。
自社の長所と短所を客観的に洗い出してから、それをどう利用したらいいのかを探っていく手法です。

4P

「Product(商品・製品)」「Price(価格)」「Place(流通)」「Promotion(販促)」~と、すべてPではじまる英単語を集めた言葉。

自社の商品・サービスの置かれた状況を落ち着いて整理したいときはおすすめの手法といえますね。

AIDMA
AISAS

前者は「Attention」「Interest」「Desire」「Memory」「Action」
後者は「Attention」「Interest」「Search」「Action」「Share」
の頭文字をつなげています。

いずれも、ターゲットとしたい消費者層の行動・心理を流れに沿ってまとめています。
「AIDMA」の場合は、「注意」→「興味」→「欲求」→「記憶」→「行動」、
「AISAS」の場合は、「注意」→「興味」→「検索」→「記憶」→「共有」
という流れになりますが、いずれもWebを通して購買意欲を掻き立てるという点で共通しています。

このほかにも、フレームワークは何種類も存在しますし、使いやすい種類を選んで利用するのがいちばんでしょう。

判断がつかないときは、2~3種類選んで同時に使ってみてもいいでしょう。あとはやはり、マーケティングの専門家のアドバイスを受けてチャレンジしてはいかがでしょうか(専門家に頼むと、おそらく代わりにやってくれますが……少しは自力でやることも大切です!)。

アクセス解析

Webサイトは現在、各ページごとにアクセス分析が可能です。訪問者の数やクリックされた数を正確に集計できるようになっているのです。

このアクセス数が、どのページでどの時期にどれくらいの数字に達しているのか、そのあたりを分析することは大切な作業となります。

※アクセス数だけが大事という意味ではありません。どこからどのページに飛んできたのか(たとえば、検索エンジンから訪問したのであれば、何という検索結果から来たのが重要です。また、よそのサイトから来た場合やSNSやメールマガジンから来た場合も、もれなく整理してチェックしないといけません)。

これに関しては、Googleアナリティクスという無料のサービスを使うことで、かなりの正確かつ詳細なデータを取得できます。

その他、現状把握に使えるツールについて

なおそのほかにも、さまざまなツール・ソフトを手に入れて、データを取得したほうがよいでしょう。たとえばGoogleにはもうひとつ、サーチコンソールという有名なサービスがあります。これまた無料で使わせてくれますね。

サーチコンソールを使うと、各ページのリンクの状況を調べたり検索状況を確認したりと、手に入るデータ・情報は本当に豊富です!

Googleが提供するサービス以外にも、サイトの現状確認に使えるソフト・ツールはとにかく多いですね。ただ、優良なソフト・ツールは無料で使えないことがふつうです。したがって、自社に合ったものをよく選んで、どこに料金を払うか決める必要が出てきます。

※さて、どんな有料のツールを使ったらいいのか決められないときや、お金を払ってもいいから本格的な分析をしたいときは、専門家に依頼してもいいでしょう。

コンバージョン(CV)の確認・設定

コンバージョンとは、Webマーケティングにおいては目標の達成といったニュアンスを持つ言葉ですね。

自社サイトに来てくれたユーザが、「商品の申し込み」といった利益に直結する行動を起こしてくれたときは、「コンバージョンが成立した」ことを意味しますね。

※業態によってコンバージョンは変わります。
たとえば、ECサイトやオンラインショッピングモールの場合なら、アクセスしてくれたネットユーザはその場で申し込みをしてくれる可能性は高いでしょう。
特に「B to C」のビジネスの場合は、このようなネットショッピングでの商売に向いていますね。

しかし「B to B」の場合は、特定の業界でしか使われないような商品を販売することが多いですし、その場で買ってもらうことは難しいかもしれません。
では「商品の注文」が難しい場合は、どんなコンバージョンがありうるでしょうか?

  • 何らかの問い合わせ・相談事を、メール等で送信させる
  • 何らかの予約(たとえばイベント等)の連絡・申し込み
  • 資料等の請求
  • メールマガジン等の購読申込
  • (会員制のサイトの場合)入会希望

これらの場合は、商品の注文と比べたら企業にとってうまみが少ないかもしれませんが、コンバージョンとしてはよく見かけますね。

コンテンツ作成

コンバージョンが決まったら、それに合わせてコンテンツをつくらないといけません。

集まってきた消費者が、ぜひとも注文をしたいと思うような、問い合わせや予約をしたいと感じるような、そんなコンテンツを想定して作成し、オンラインにアップロードしないといけません。

望ましいコンテンツはケースバイケースでバラバラですが、ひとつ言えることは「ターゲット層にとって便利で、魅力的なコンテンツを実現する」ということでしょう。

ここまでの手順ををルーティン(PDCA)として回す

「PDCA」とは、
・Plan(計画)
・Do(実行)
・Check(評価)
・Action(改善)
という4ワードを凝縮させた言葉ですね。

ようするに……
計画を立てる→実行に移す→自己評価を下す→その結果を踏まえて、改善に移る
~という一連の手順を繰り返しましょう、ということですね。Webマーケティングには、はっきりとした終わりはもともとありません。改善計画を立てて実行したら、また自己評価を進んで行い、また改善~といつまでも繰り返して、どんどん自社サイトのレベルを高めていきましょう。

KPI・KGIで、具体的な目標を設定する

「KPI」とは「Key Performance Indicator」の略称です。日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。

「KGI」とは「Key Goal Indicator」の略称です。日本語では「重要目標達成指標」と訳されます。

KPIもKGIもどちらも「目標」である点で共通しています。そして、売上を伸ばすために設定したほうがよい数字等を決めて、わかりやすい目標を定めることに違いはありません。ただKGIはどちらかといえば長期的な目標で、KPIはその途中の目標といった位置づけですね。

KPIを決めるときは、目指しやすい目標を決めることが望ましいでしょう……そのほうが失敗や挫折を避けられます。

WEBマーケティングの主要な手法(集客施策)

Webマーケティングの手法をわかりやすくするため、数種類に分類してご紹介しましょう。

まずは「集客施策」に分類できる手法からです。ターゲットとなる客層を自社のPRに使うWebコンテンツに、誘い込むために使われる手段を並べました。

SEO(検索エンジン最適化)

これは、Googleのような検索エンジンを活用した集客方法ですね。自社のサイトに誘導するために役立つキーワードを選んで、施策方法を決めていきます。うまくいけば、長期にわたって検索エンジンから大量のアクセスを集めることができます。

※キーワードに合わせた施策も大事ですが、自社サイト内のコンテンツ全体のクォリティを高めることも大事です。質の高い情報を提供するサイトだという評価をGoogleから受けないと、SEOは困難になってしまうのです。

リスティング広告

SEOと同様に、検索エンジン上でキーワードを用いて集客をする方法です。
リスティング広告の独特な点は、検索結果のすぐそばに自社の広告ページへの誘導となるURLを表示できる点ですね。

リスティング広告は、短期間で成果を出せるという大きなメリットがあります。それなりのコストがかかりますし、オークション方式のため入札手続きをとらないといけないなど慣れるまで戸惑うことも多々ありますが……短期間で確実に成果を出したいときはおすすめの手法です。

アドネットワーク広告

Google AdSenseやYahooディスプレイアドネットワークがよく知られています。このようなアドネットワーク事業者は、たくさんのWebメディアに広告をまとめて表示させる仕組みを持っています。報酬を支払うことで、その広告枠に自社の宣伝を出してもらえます。
アフィリエイト広告

アフィリエイトもWeb上においては、とてもありふれた宣伝手段のひとつです。アフィリエイトを出しているブログは無数にありますね。

自身のブログ等にアフィリエイトを掲載している人は、その広告を経由して何らかの成果に結びついた場合(たとえば、その広告のクリックから商品の申し込みが成立した場合)に、報酬を受け取れます……このためアフィリエイト広告を進んで掲載してくれるブロガー等はとても多いです。

SNSの広告

SNSはたいていの場合、独特の広告枠を設けています。その枠を利用することで、自社のプロモーションが効果的に行えることは多いです。

ただSNS広告はかなり多岐にわたります。それぞれの特性をよく理解して使い分けることが理想ですね。

ソーシャルメディアマーケティング

自社のSNSのアカウントを設置して、それを使って自社の情報を拡散して多くのSNSユーザの注目を集めようとする手法です。

前提として、フォロワーを大量に集める必要があります。うまくいけば、SNSに投稿するたびに大量のフォロワーの注目を集められますし、そのフォロワーたちがシェアやリツィート等で投稿内容を広めてくれます。

自社のサイトの更新情報があるときは、SNSで欠かさず発信するようにしたいところです(ただし、しつこい投稿や宣伝色が強すぎる投稿は嫌われますから自重するべきです)。

※インフルエンサーとして人気を集めているユーザの協力を得ることができたら、マーケティング効果は一段と高くなります!

WEBマーケティングの主要な手法(回遊施策)

「回遊」という言葉は、日常的にあまり目にする言葉ではないかもしれません。Web運営においては回遊とは、自社サイト内の各ページをなるべくたくさん見てもらうことを意味しますね。

サイトにアクセスしてくれたユーザには、なるべくなら自社サイト内を回遊してもらいたいところですね。しかしコンテンツの満足度が低いといった欠点があると、回遊せずに直帰してしまう確率は上がってしまいます!

というわけで、直帰率を下げて回遊してくれるユーザを増やすための手法を並べました。

LPO(ランディングページ最適化)

ランディングページとは、申し込みや問い合わせといったアクション(早い話、コンバージョンに直結する行動ですね)を促すためにつくられるWebページのことです。

このランディングページは、ターゲットとなる客層に合わせて設計する必要があります。ターゲット層が好むデザインにしたり、ターゲット層が申し込みをしたくなるようなコンテンツを盛り込んだりしないといけません。

EFO(入力フォーム最適化)

申し込みや相談は、名前やメールアドレスといった個人情報を入力するフォームを通して行われることがほとんどでしょう。

この入力フォームにも最適化は可能です。入力フォームやショッピングモールの申し込みカートまでユーザを引き付けることができたら、もうコンバージョンは達成される寸前なのですが……残念なことに、ここまで来たのに結局引き返してしまうユーザも意外なくらい多いのです。

というわけで、ユーザが入力フォームから引き返さないようにする施策を考えることもときには需要があるのです。

Web接客ツール

アクセスしてきたユーザにクーポンを提供したり、チャットで会話を楽しんでもらえたり~といったサービスを提供できるツールがあります。

サイトからの直帰率を下げるためにすでによく使われてきた実績があります。回遊を促し、コンバージョン達成のチャンスを増やす上でも効果を期待できます。

WEBマーケティングの主要な手法(再来訪施策)

リターゲティング広告

以前に、自社のサイトを訪問した過去を持つネットユーザに向けて広告を出すことも可能です。これは「クッキー」という技術を使うことで実現します。

クッキーは、各サイトを訪問したら自動的に与えられるもので、このクッキーをチェックすることで、過去の訪問者を正確に識別できるのです。

※ユーザには当然、しつこいと感じられるリスクはあります。最悪の場合は、自社に対する悪意を持たれてしまう恐れがあることは否定できません。

とはいえ、1回目の訪問ですぐにコンバージョンに結びつかない可能性が高いタイプの事業をやっている場合、たとえば車や不動産といった高額の商材を扱っている場合や、B to Bのような特殊な事業をやっている場合は、リターゲティング広告を使って継続的なPRに取り組む必要性は高くなるのです。

メールマーケティング

メールマガジンを発行することで、ユーザのアドレスに自社の情報を直接配信できます。メルマガの記事に自社のページへのURLを記載することで、読者を自社の任意のページにスムーズに誘導できますね。

なお通常のメールマガジンのほか、「ステップメール」という手法もよくつかわれています。ステップメールは、「短期間に立て続けにメールを送信する」「ユーザの購買欲を刺激するメールを送信する」といった点が特徴です。

まとめ:ゼロからスタートするWebマーケティング

Webマーケティングは、予備知識がない状態からでもチャレンジできます。実際に、素人だったのに短時間でかなりの名人になれた成功例もあるほどです。

・Webサイトはかけたお金が戻ってくるように費用対効果を高めるべき
 マーケティングがうまくいくと、手をかけなくても売上が伸びる機会が手に入る
・Webの世界はまだ成長が目覚ましく、ネット通販の拡大もまだ期待できる
・Webマーケティングは他のメディアを使う宣伝よりも、特定の購買欲の強い消費者層にアピールできる
・他のマーケティング方法と比べて、効果を正確に分析できて次の策に展開できる点も大きなメリットとなる
・時間や費用という意味でかなりのコントロールが可能で、中小企業にも手を伸ばしやすい
・3Cや4Pほか、数種類のフレームワークを使って戦略を立てられる
・アクセス解析をはじめ、サイトの状況を正確に確認できるツールを使うと便利
・コンバージョンを設定して、それに合わせたコンテンツを準備することが必須となる
・SEOやさまざまな広告を利用して、サイトに集客するための方法がたくさんある
・LPOやEFOのような、ユーザにサイト内の回遊を促す施策も適宜使ったほうがよい
・リターゲティング広告やメールマーケティングのような、以前の来訪者を再度呼び込むための施策も使う価値がある

ライバルとなる他社のサイトが大量にひしめく中で、自社を消費者に選んでいただくには、とにかく自社のサイト全体を商品としてとらえてコンテンツ提供を目指しましょう。ユーザに気に入られるサイトづくり・コンテンツづくりがWebマーケティングの最終到達点といえます。

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