2016.09.01 Thu

第3の箱「広告グループ」の構造について考えよう ~検索キーワード広告のおさらい5~

図1

皆さん、こんにちは。ジーニアスウェブの三輪です。
ちょっと気が早いかもしれませんが、皆さんは「〇〇の秋」といえば何を思い浮かべますか?
私は、もちろん「食欲の秋」です!夏バテ解消気味なので、元気の出るものを食べたいと思います。

さて、前回はアカウント、キャンペーンの構造を考えましたが、今回は第3の箱である「広告グループ」の構造について考えます。

広告グループは「キーワード」と「広告文」から出来ていますが、1広告グループにはいくつのキーワードを登録するのがよいのでしょうか?
今回はこのあたりを中心に話をしたいと思います。


1.広告グループの構造は「1広告グループ1キーワード」がおすすめ

広告グループについても、アカウントやキャンペーンの構造と同様に、のちのちの広告運用のことを意識して作ります。

■検索広告の原則は「検索キーワード」=「お客様の質問」、検索結果=「質問の答え
なので質問の内容・答えは、キーワードごとに異なるはず
広告掲載順位の決定方法には、品質スコア(品質インデック)が関係
■広告表示オプション(※後日説明)を設定できる最小単位は「広告グループ」
広告文のクリック率決定要因に無駄な変数が入らない
複数キーワードがある場合、どのキーワードが影響しているか判断しなければなりません。
■作るのが簡単
■どのキーワードがどこにあるか迷わないので、広告運用が楽になる

以上のことから、1キーワード毎に広告グループを作る(=1広告グループ1キーワード)のが望ましいです。


2.品質スコアとは

ところで、先程「品質スコア」という言葉が出てきました(実は第1回にもちょっぴり登場しています)。

品質スコアとは、
■各キーワードに対して与えられる1~10の評価(1が一番低く、10が一番高い)
■キーワードのクリック率、リンク先ページの品質、広告リンク先ページ(広告をクリック後に表示されるページ)「検索されたキーワード」と関連性が高いほど、評価が高い

ちなみに広告掲載順位は広告ランクで決定し
■広告ランク=品質スコア×入札単価
ですので、品質スコアが広告掲載順位に影響を与える要素であることが分かります。

以上のことからも、やはり1広告グループ1キーワードが望ましいです。


3.1広告グループ1キーワードのデメリット

ここまで、1広告グループ1キーワードの良い点ばかりを触れてきましたが、もちろんデメリットもあります。デメリットについては、上手く対応する必要があります。

■キーワード追加の時に簡単ではなくなる
そのたびに広告グループから作成しなければいけません
→場合によって、1広告グループ複数キーワードも検討するようにしましょう。
■広告文変更の時に数が多くなる
当然登録数が多くなるので、変更時は大変です(創業50周年→51周年に代わった場合など)
→アドワーズエディター(Google)やCSV編集(Yahoo!)を活用して作業効率をあげましょう
■パッと見で、共通するニーズを持つキーワードの成果が分かりにくい
→広告グループに連番をつけたり、ラベル(Googleのみ)を活用することで並べ替えできるようにします。


4.初心者には「1広告グループ1キーワード」がおすすめ

できれば1広告1キーワードで運営するのがおすすめですが、初めのうちは「1広告グループ1キーワード」がおすすめです。

■共通するニーズを持つキーワードの成果が分かりやすいこと
■入札単価などの設定が楽(はじめのうちはキーワード毎に単価を変えることは少ない)

なことが理由にあげられます。
ただし、アカウント構築にちょっと時間がかかり、分類(グルーピング)に失敗すると、うまく運用ができないリスクもあります。


まとめ

いかがだったでしょうか?
先日、実際にキャンペーンや広告グループの編集を行ったのですが、説明を聞くのと実際に操作するのは全く違っており、四苦八苦しておりました;

ここでは、具体的な操作方法について触れていませんが、皆さんもぜひ自分で操作してみて下さい。何回もやっているうちに、操作方法はもちろん、ここで話しているような考え方も「あぁ、なるほど」となる時がくるはずです。

次回は広告グループのもう1つの要素である「広告文」について考えていきます。お楽しみに!


 

WRITERこの記事を書いた人

三輪昇

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