2018.07.02 Mon

【Google Adwords】機械学習を促進する検索広告向けオーディエンスターゲティングの導入まとめ

みなさん、こんばんわ。

6月27日(現地時間)、「Google AdWords」の名称が、まもなく「Google 広告(Google Ads)」に変わると、発表がありました。

「新しいブランドにより、広告主とWebサイトオーナーが最適なソリューションを的確に選べるようになり、消費者に信頼性の高い広告を提供できるようになる」とのことです。以前からパーソナライズ広告を推奨していますが、今後ますますその動きが活発になりそうですね。

また、GoogleAdwordsの管理画面についても、7月からリニューアル版に完全移行します。とは言っても徐々にではあるようですが、こちらはインパクトが大きいです。

今回は、ニュース盛りだくさんのGoogle Adwordsに関する内容で、Google が強化している機械学習を促進するプロダクトの一つである検索広告向けオーディエンスターゲティングについて、ご紹介します。

検索広告で設定可能なオーディエンスターゲティングの種類


検索広告に設定可能なオーディエンスは、以下の2種類になります。

① 購買意向の強いユーザー層

② リマーケティングと類似ユーザー

また、上記2つのオーディエンスの追加方法については、以下のようにパターンを選べるようになっています。

・ターゲット設定(旧:掲載先の絞り込みと入札単価):特定のオーディエンスに絞り込んで配信し、追加したオーディエンス毎のレポートが表示される。各オーディエンスの入札単価調整が可能。

・モニタリング(旧:入札単価のみ)特定のオーディエンスに絞り込むことなく配信し、追加したオーディエンス毎のレポートが生成される。各オーディエンスの入札単価調整が可能。※推奨

デフォルトにもなっていますが、推奨は特定のオーディエンスに絞り込まない「モニタリング(旧:入札単価のみ)」になります。この仕様は重要で、なにも知らずにターゲット設定を選んでしまうと、追加したオーディエンスのみに絞り込んでしまうことになりますので、注意が必要です。
複数のオーディエンスを追加して大丈夫なのか?と不安になると思いますが、そもそも検索広告に関しては、キーワードでターゲティングする種類の広告になりますので、ディスプレイ広告のように広がりすぎるといった心配が要りません。
スマート自動入札でコンバージョンの最適化が図られる場面では、アカウント内のコンバージョンデータがオークション時に使用されていると言われていますので、機械学習に役立ちそうなデータは出来るだけ多く与えておいたほうが良いということになります。

「購買意向の強いユーザー層」の設定


Googleが分類したカテゴリの中から選ぶ形になります。

この設定を行う際の参考になる指標に、過去のデータから分析したオーディエンスの分析情報があります。

ウェブサイトに訪問したユーザー、過去にコンバージョンに至ったユーザーデータを元に、関連性の高いオーディエンスが生成されており、この画面上で対象のオーディエンスにチェックを入れて設定することも可能です。

コンバージョンの数が多い(アカウント内で1000以上)アカウントでは、「コンバージョンに至ったすべてのユーザー」を分析対象とすると、より確度の高いオーディエンスを見つけることができます。

設定を入れて2週間~1ヶ月程度様子を見て、コンバージョンが獲得出来ているようなオーディエンスが見つかった場合は、入札調整比率を引き上げる、取れていない場合は外す、といったアクションが取れます。

 

「リマーケティングリストと類似ユーザー」の設定


検索広告では、リマーケティングリストを導入しているアカウントは比較的多いと思いますが、類似ユーザーを活用しているアカウントはまだ少ないのではないでしょうか。

類似ユーザーを活用する利点は、以下になります。

モニタリング(旧:入札単価のみ)を使用する場合は、設定するオーディエンスの数によってターゲットが絞り込まれることはありませんので、類似ユーザーが使用可能な場合は、設定を入れて、レポートで確認することをおススメします。

データ数が少なすぎると機械学習に活用されませんので、リマーケティングリストであれば、出来るだけデータ数の多い「すべての訪問者」(質の悪いリストが含まれている可能性がある場合は、期間が広めのリストを活用する)を設定します。

類似ユーザーについては、元になるリストサイズが小さいと、設定画面に表示されません。

 

レポートで結果を確認する

検索キャンペーン >> オーディエンス の画面で確認します。

コンバージョンアクションを複数設定されている場合は、「分類して表示」から、コンバージョンアクション毎の数字を確認出来ますので、入札単価調整比を引き上げるなどの調整を適宜行います。

 

まとめ


いかがでしたでしょうか。

アカウント内に蓄積されたデータを活用することで、「自社のニーズに合うユーザー層にリーチを拡大し、個々のユーザーのニーズに沿った広告を、適切なタイミングで表示させる」という動きを加速させることが出来ます。

見込み客でありながら、これまではリーチ出来ていなかった層にもアプローチできますので、導入がまだお済みでないアカウントではご活用いただけますと幸いです。それでは。

WRITERこの記事を書いた人

志々目

東京オフィスにて、PPC広告のアカウント構築・運用、ソーシャル広告の運用を担当しております。

東京オフィスにて、PPC広告のアカウント構築・運用、ソーシャル広告の運用を担当しております。

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