2016.12.15 Thu

「MAツール」×「メルマガ」Part2 〜メルマガの開封率が30%改善した例から見るMAツールの可能性〜

mail

我々に必要なのは、今日の顧客に適応したマインドセットにシフトすることだ。
「教えて売る」ことから、「関係性の構築」へのシフトだ。
ージム・スタンゲル P&Gのマーケター

皆さんこんにちは。加藤です。

前回、MAツールを活用して「見込み客を顧客化するための手法」としてメルマガ配信についてお話しました。
「MAツール」×「メルマガ」 〜見込み客アプローチにおける最も簡単で有効な施策〜

前回までは、MAツールを活用して見込み客リストを作成し、配信を行うまでのお話でしたが、今回は「メルマガを配信した後」のお話です。

配信した相手の反応が数字として現れた具体的な施策を例に上げ、MAの可能性について触れたいと思います。

Zohoで見るメルマガ配信後の顧客の反応


度々ご紹介しておりますが、弊社ではZohoというMAツールを導入しており、このツールにより顧客情報の蓄積・管理、メールによる自社サービスの発信を行っております。

MAツールを用いて、メルマガ配信を行う意図は「顧客の反応を見える化する」ことで、次はどのようにして配信し、関係性を向上していくのか、その最適化を図る点にあります。

Zohoでは配信した後の顧客・見込み客の反応の結果をレポート形式で見る事ができます。

『メルマガ配信後の顧客の反応』

report_0

この様に、誰が開封し、どれだけクリックをしたのかが一目瞭然です。

メルマガの開封率を上げるための一般的な施策


配信するメルマガを作ってしまえば、後は何時何分に、誰に配信するかという設定を行うだけで良いのですが、せっかく作成したメルマガも、読まれなけ意味がありません。

そのため、日々顧客に向けて自社サービスを届けるため、開封率を向上させる施策を行っています。

開封率向上のための施策においては、主に

1,タイトル
2,曜日
3,時間

といった項目が一般的に特に重要視され、実際にタイトルに工夫を凝らしたり、一番読まれそうな曜日や時間を意識して配信するなど、日々試行錯誤を繰り返しながら行っております。

現場で効果が見られた施策


では、実際に私が現場で行ってきた施策の中で、効果的だと感じた施策をご紹介します。

その施策とは、「〇〇様、△△をご紹介します」といったように、「タイトル冒頭に送信先の名前をつける」ということです。

MAツールでは、設定を行うことで任意の場所に送信先・連絡先の氏名を表示させることができます。

下図は同じ配信リストに同じ内容で配信したメルマガの配信レポートです。

A.『タイトルに名前を付けないで送ったもの』

report1

B.『タイトル冒頭に名前をつけて送ったもの』

report2

単純にタイトル冒頭に送信先の名前をつけただけで、同じ内容、同じ時間、同じリストに送ったメルマガでも、開封率は

13.7%→17.9%

と開封された数の上昇率で見ると約30%も改善されています。

結果から見えてくるもの


名前をタイトル冒頭に付けて配信すると言うのは目新しい施策でもないのですが、いざこうして数値化してみると、つけるとつけないのとでは顧客の反応も違うという事が分かります。

実際現場でも開封率を上げるためにはどの曜日や時間が良いか、色々試しながら配信設定を行ってきましたが、ここまでの変化が見られたことはありませんでした。

一体この結果は何を物語っているのでしょうか?

個人的な意見ですが、配信先の名前をつけることで、不特定多数の人に送られてきたものではなく、「自分だけに向けて送られてきたもの」であるという事を読者が感じ取った結果であると言えるのではないでしょうか?

「特定のあなたに」という呼びかけを行うことが、関係性を構築する第一歩であり、その役割をMAツールは担うと今回感じた次第です。

まとめ


以上見てきたように、今回の結果は顧客との関係性を構築するためのヒントになると感じております。

何れにせよ、今後も色々と試していく必要はありますが、BtoCにおいては効果が見込めると思いますので、メールマガジン配信担当者の方は是非一度お試しください。

引き続き、現場の中で行った施策で効果的であると思われるものは随時記事にアップしていきたいと思います。

ご参考にして頂けますと幸いです。
それでは。

WRITERこの記事を書いた人

加藤 太樹

加藤 太樹

MAツールの導入支援やマーケティングのお手伝いをさせて頂いています。

MAツールの導入支援やマーケティングのお手伝いをさせて頂いています。

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