やりたかったけど、やり方が分からなかった
─ 創業50年目の宝飾店が、全国に売る仕組みへ踏み出すまで
株式会社ジュエルミキ 小野 寛明 様(宮崎・延岡+大分の宝飾専門店)
創業49年
来年で50年の宝飾専門店
全国へ
東京・大阪からも引き合い
LINE 210人
友だちが継続的に増加
口コミ20件超
本物の声だけを蓄積
地方の人口は、年々減っていく。お店を構えて商売をしていると、それは静かな“向かい風”として効いてきます。
宮崎県延岡市と大分市で宝飾店を営む小野さまは、ずっとこう考えてきました。「自分たちが持っている価値を、地元のお客様だけに限定するのはもったいない。全国には、ジュエリーのことで困っていて、専門家に頼りたい人がきっといる」と。
やりたいことは、はっきりしていた。けれど――やり方が分からなかった。
その小野さまが今、広告とページとLINEを使って、全国へ売る仕組みに踏み出しています。決してすべてが一気にうまくいったわけではありません。試行錯誤を率直に語っていただきました。
まず、どんなお仕事をされているのですか
小野様:ジュエリーと貴金属の、修理と販売がメインです。宮崎県の延岡市と大分市に、店舗を構えています。
もともとは宮崎市内で、ブライダルのショップとして多店舗で広げていた時期もあったんです。でも「自分には、これじゃないな」と思って。今はこの2店舗で、完全にジュエリー・貴金属の専門店としてやっています。
創業49年。来年でちょうど50年になります。店内には宝石鑑定士が在籍し、買い取り(古物)も、警察に古物商の届け出をして何十年と続けてきた本業のひとつです。
─ 小園とは、ずいぶん長いお付き合いですよね
そうですね。小園さんがまだ個人で仕事をしていた頃の、2番目か3番目のお客さんだと思います。20年以上前、最初のホームページを「ムーバブルタイプ」という仕組みで作ってもらったのが始まりです。今もそのドメインを使っていますよ。
以前は、どんなことに困っていましたか
小野様:一番の悩みは、地方の人口減少です。これからの商売を考えると、どうしても向かい風で。だから全国に目を向けて、うちが提供できることを、日本全国の困っている人に届けたいと、ずっと思っていました。
でも、その手法が分からなかったんです。自分でインスタグラムを一生懸命やったり、フェイスブックをやったり、毎日ブログを書いて発信したり。「SEO対策にはブログにたくさん言葉を入れるといい」「何文字以上書くといい」といった情報を頼りに、ちょうどチャットGPT(ChatGPT)が出てきた頃で、ブログの書き方を聞いて書いてみたり。でも、全然うまく上にあがってこない。
公式LINEも、企業がやっているのを見て「これは何だろう」と自分で調べたんですが、複雑で面倒くさそうで。やりたいけど、分からない。そんなところで止まっていました。
─ ホームページについても、不安があったとか
これは小園さんにお願いした大きな理由のひとつなんですが、ホームページの“もろさ”への不安です。地方でホームページを作ってくれる会社さんは、全国に情報発信するとか、表示の速さを上げるといったことに、どうしても疎いんですよね。ピンと来ない。「スマホでの動作がすごく遅いですよ」と人から言われても、自分では分からない。全部お任せしているので。その不安を、もう10年、20年単位でずっと感じていました。
その代わり、地元の業者さんは安いんです。30万円くらいで全部作ってくれて、毎月の維持費もほとんどかからない。昔は、ブログとSNSさえやっていれば、地方では宝石店が5軒か10軒しかないので、上位に入れた。でも、これから全国の人に見てもらうには、もっと質の高いページが必要なのに、どこに頼んでいいか分からなかったんです。
ジーニアスウェブに、改めて頼もうと思ったきっかけは
小野様:たまたまタイミングよく、小園さんのところからセミナーの案内メールが来たんです。今まさに僕が困っていたようなことが書いてあって、「これ、お困りじゃないですか」と。それで「ポチッ」と申し込みました。
セミナーで話を聞いたら、自分のストレスと、それを解消してくれる先が、もうリンクしたんですよね。「これはもう、やらない理由がないな」と。その場で「やります」と言ったような気がします。
きっかけは、ジーニアスウェブの平野が登壇したセミナー(ご案内はメールマガジン経由)。「セミナーで課題を整理し、そのまま解決策につなぐ」という新しい形での出会いでした。
まず、LINEとページの制作から始まりました
小野様:LINEは初めてのことで、「うちの会社の公式LINEができてる!」と感動しました。平野さんから「こんな感じでどうですか」と見せてもらうたびに、「いいね、いいね」と、どんどん進んでいった記憶です。お申し込みページ(ランディングページ)も、考えた通りのものが実現できて、「スムーズに行かない」というストレスは、ほとんど感じなかったですね。
─ 専門知識のない私たちとのやり取りで、もどかしさはありませんでしたか
それは、僕の説明が良かったんじゃないですかね(笑)。
実際、売るものとお相手が、自分の中で最初からはっきりしていたんです。修理からリフォーム、買い取り、オーダーメイド、鑑定まで何でもできるけれど、一番お客さんに伝わりやすいのは何だろうと考えたとき、店頭で一番ニーズがあった「婚約指輪のダイヤモンド」。買ったはいいけど、ずっとタンスに眠っていてどうしよう、という人がたくさんいる。これに特化しよう、と。これは僕のアイデアです。土台になるブログも自分で書きためていたので、それを元にシンプルなページが作れたんだと思います。
検索広告、そしてインスタ広告へ
小野様:ホームページに広告を出すことも、ずっとやりたかったんです。全国展開のために。でも、やり方が分からなくて。それを、夏からGoogleの検索広告という形で、西川さんと始めました。
─ 反応は、どうでしたか
正直に言うと、「こんなもんかな」という感じでした。自分の中では、すごくニーズがあるはずだと思っていたので、もっとたくさん来ると予想していたんです。月に10件は成約するだろう、と。でも実際は、問い合わせが月に3件から10件くらい。
理由は、考えることがみんな同じだったんですよね。東京のお店も大阪のお店も、同じタイミングで「これから全国展開しないか」と。だからお客さんは、同じ内容をA社・B社・C社に送ればいいだけで、相見積もりになって価格がシビアになる。競合が、想定よりずっと多かったんです。
2026年1月からは、Googleの検索広告に加えてメタ広告(インスタグラム)も開始。検索広告は「探している人(顕在層)」に届くのに対し、インスタは「まだ探していない人(潜在層)」に届きます。小野様は当初「自分や妻のインスタにも広告が出てくる」と驚かれていましたが、年齢・性別・関心での出し分けを西川が説明しながら進めました。
「入口」を、少しずつ増やしていった
小野様:最初の婚約指輪のリフォームで「こういう感じなのね」と分かったので、次は修理のページを作ってもらって、その次は生前整理・買い取りのページ、今度は鋳直しのページ……と、少しずつパーツを足していくように進めてきました。今は大きく、修理・リフォーム/生前整理(買い取り) の柱でやっています。
それぞれ全国に出したり、宮崎・大分に絞ったり、店頭の動きを見ながら、こっちを増やしてあっちを減らして、と細かく調整しています。
運用では、商材ごとの“効き方の違い”も見えてきました。生前整理・買い取りは単価が高く、1件決まれば採算が合いやすい。一方リフォームは、検索(探している人)からの方が成約につながりやすい。こうしたデータをもとに、西川が毎月、出し先やキーワードを一緒に調整しています。
公式LINEと、お客様の声
小野様:LINEの友だちは、今210人くらい。継続的に増えていて、今週もプラス11人、ブロックが1人なので実質10人増えました。
それと、ずっとやりたくてやれなかったのが、お客様の声(口コミ) なんです。メールやLINEで注文をいただいたお客さんに、品物が届いたら「無事に届いたか教えてください」と送るんですよ。すると「すごく綺麗になって感動しました」と返ってくる。そこですかさず「よかったら口コミを入れてください、ここをクリックするだけです」と。その文章を、平野さんがずっと作ってくれています。
実は、お金を払って口コミを書いてもらうお店も、業界には多いんです。「今ここで入れてくれたら3000円安くしますから」って。僕はそういうのが大嫌いで、ずっとやらなかった。でも、本当の声が欲しいなと。やり出したら、本当にいい言葉を、本物のお客さんだけが入れてくれる。今20数件たまっていて、これが50、100と増えれば、すごいクオリティになると思っています。店頭で配れるポスターも作ってもらって、納品時にも一緒にお渡ししています。
メール経由(ホームページを見て来た方)は成約率が8〜9割と高く、LINE経由は数が取りやすい、という違いも見えてきました。目的に応じた使い分けを進めています。
西川の毎週のレポートは、どう役立っていますか
小野様:感覚で「最近これ多いな、少ないな」と判断するのは、僕の役目なんです。その代わり、西川さんは感情を入れずに、数字に基づくデータだけをきちっと出してくれる。「これだけあって、これだけですよ」と。毎週、約束通り必ず報告が来ます。
そばにいるわけじゃないので、流れ作業なのか、ちゃんと考えてくれているのかは目には見えない。でも、結局は成果が出れば、西川さんもうちもお互いに喜べることなので。今は僕もテスト中、西川さんも試行錯誤中。行きたい先がどこか、というのが共有できていれば、それでいいと思っています。メールのレスポンスも早いし、質問にもちゃんと答えてくれますしね。
ジーニアスウェブの、どんなところが良いと感じますか
小野さまやっぱり、「どうしたらいいか分からないこと」を教えてもらえるのが、一番いいんです。
地元の業者さんにも、いろいろ言うんですよ。でも「分からない」と。たとえば口コミの話にしても、「もらった方がいいですよ」とは言う。でも「どうやってもらうか」という“やり方”までは、踏み込んでくれない。西川さんにしても平野さんにしても小園さんにしても、そこを一歩踏み込んでアドバイスしてくれる。それが本当に、良いところだと思います。
それと、最初に「このホームページ、フルモデルチェンジした方がいいですか」と聞いたとき、「200万、500万かけて全部やり替えても、それで反応が変わるか分からない。少しずつ変えていきましょう」と言ってくれた。リニューアルを売りつけるのではなく、「まずは成果を取りに行きましょう、お金をかけるなら一旦は広告に」と提案してくれた。これには、本当に共感しました。いくらお店(ホームページ)をきれいに作ってもね、という話で。
これから、どうしていきたいですか
小野様:これは本当は、小園さんとお酒を飲みながら話したい話なんですけど(笑)。
今、2店舗をやっていて、週の半分は大分、半分は延岡にいる。これが、大変なんです。だから、全国から来るお客さんが1か所に集まる形になれば、いずれはどちらか1店舗に統合して、自分が動かなくていいようにしたい。 これが、将来的に理想とする形なんです。
そのために、修理・リフォーム・買い取りを、オンラインで全国から集める。ネットの売上が上がってくれば、あとは店舗でやればいい。やるべきことを、これからも教えてほしいですね。Googleマップの口コミをもっと充実させた方がいいとか、ブログはこう書いた方がいいとか。自分たちにできないところを提案してもらえるのが、一番ありがたいです。
編集後記
小野様の歩みは、決して「広告を出したら一気に売れた」という単純な話ではありません。期待を下回った時期も、競合の多さに苦しんだ時期も、率直に語ってくださいました。それでも――「やりたかったけれど、やり方が分からなかった」全国展開に、確かに一歩を踏み出せた。 公式LINE、本物だけのお客様の声、商材ごとに磨く広告。そして何より、「やった方がいい」で終わらせず「どうやるか」まで一緒に踏み込む伴走と、ホームページの“もろさ”への長年の不安からの解放。
地方で長く愛されてきたお店ほど、その価値を全国に届ける“仕組み”が、まだ眠っています。「やりたいことはあるのに、やり方が分からない」。そんな経営者の方は、ぜひ一度ご相談ください。
この事例で使った主な仕組み(参考)
- 集客広告:Google検索広告(探している人向け)、Meta広告/Instagram(潜在層向け)
- お申し込み・案内ページ:ランディングページ(LP)制作(婚約指輪リフォーム → 修理 → 生前整理・買い取り → 鋳直しと多角化)
- 顧客接点:LINE公式アカウントの構築・運用(友だち210人)
- 評判づくり:Googleマップの口コミ(お客様の声) を、本物の声だけで蓄積する仕組み+店頭ポスター
- 運用:西川による毎週の数値レポートと、商材・地域・キーワードの継続調整
- AI:ChatGPT(小野さまがブログ作成などで活用)
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