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文字の「二重・冗長表現」をなくして、スッと読んでもらえる文章に変身!


こんにちは。ジーニアスウェブの山田です。

最近、サイトを「チェックする」業務に注力しています。
作られたページが崩れていないか、誤字脱字はないか、サイト公開前の大事な作業のひとつになります。
ここで割と気をつけているのが「文字の二重・冗長表現」です。

意外な落とし穴にハマると、なんだかボヤけたような文章になってしまいます。
すぐに使えるライティング法!とは違いますが、基本的なことをお伝えしたいと思います。

 

二重・冗長表現とは?


二重表現は、否定言葉を2回重ねる、同じ意味の言葉を並べることを指します。
極端な例で「〜しないこともない」「馬から落馬」「頭痛が痛い」などです。

冗長表現は1文中に同じ語が近くにある場合や、助詞「の」の連続などです。
「今日のお昼のメニューの大体はカレー味」は「の」が連発しています。

会話で二重・冗長表現が使われていても、特に違和感がないので気づかないことも多いですが、文法上は正しくありません。

そのような表現が入った文体は、なんとなく曖昧さが出てしまい、イマイチ伝わりにくい文章になります。
特に長い文章で使われていると、「ん?」と引っかかりやすくなります。
「ハッキリ言及していない」言い回しなため、商品紹介などには利用できません。

 

文章に潜む落とし穴


<例>
まず、最初に言っておきたいことがあるんです。
約10cmほど髪の毛を切ったんですが、誰も気づいてくれません。
あらかじめ予告しておいたのがいいのかなあ・・・

(※文章の内容に意味は全くありません。)

上記の例文を見て、どこに二重表現が入っているか分かりましたか?
正解は、以下3つです。

①「まず、最初に〜」 (まずも最初も類語。どちらか削っても意味は通ります)
②「約10cmほど〜」 (約〜程のおおよそを表す二重表現)
③「あらかじめ予告」 (あらかじめ(予め)とあるように、同じ意味を含む)

気づきましたか?
中々じっくり見ないと分からないですが、これだけでも文字量を減らせることが分かります。

 

二重表現を含む言葉


・後で後悔 → 後悔
「後で後悔するなよ!」と捨てゼリフで使われるやつです。
「(やらかしたことを)後で悔やむ」という意味があるので、「後で」は必要なくなります。

・お身体ご自愛ください → ご自愛ください
目上の人に対して手紙やメールを送る際に締める言葉です。
「自愛」という言葉に「自分を愛する=体や精神を保つ(気をつける)」という意味が含まれています。
そのため、「お身体」を前につける必要はありません。

・約30cmほどの長さ → 約30cmの長さ〜、30cmほどの長さ〜
約〜ほどは「大体を表す」表現となり、二重表現となります。
上記の書き方では、結局どれくらいの長さ?と曖昧になっています。
長さなどの表現をする際には、言い切るようにしましょう。

・おっしゃられる → おっしゃる
「仰る」に「られる」の尊敬語がつくことで、二重表現になります。

・違和感を感じる → 違和感がある
「感」が二重で重なっていますので、文字量が多くなっています。
違和感がある、または違和感を覚えるで言い切るとスッキリします。

 

いかがでしたでしょうか?
お身体ご自愛ください、はぽろっと言ってしまう言葉ですね。

折角イケてるサイトを作っても、文章が間延びしていたら勿体ないですね。
揚げ足取りだ!と思うかもしれませんが、ちょっと気にして書くことで、文字量を減らして見た目を改善、語感も良くなります。
知らずに使っている二重表現はたくさんありますので、チェックするときの参考になれば幸いです。それでは。