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「写真補正しない」をしない!素人デザインから脱却するために省いてはいけない補正の話。

こんにちは、鶴川です。

デザインデータを開いてみると、「写真を補正しないでそのまま配置」ということが見受けられる時があります。
昔は画像が多用されており、リッチな装飾に写真の未加工も埋もれがちでしたが、ワイドでシンプルなデザインが主流の今「補正をしていない写真」というのは悪目立ちし、デザイン全体の質を下げます。

今回は「そのまま配置」がなぜ「ダメ」なのか、パターン別に見てみたいと思います。

1. 好ましくないモノが写り込んでいるパターン


クライアントから提供いただいた写真は(当たり前ですが)日常的な風景が紛れているものが多いです。例えば壁の汚れや他社のブランドロゴ。ごちゃごちゃした配線、非常階段や禁煙のマークなどなど・・
載せてはいけない、載せない方が美しい、載せると不意に注意を引いてしまうものは消しましょう。その際、photoshopの「コンテンツに応じる」を使うとモノによっては一瞬で消すことが可能なので便利です。

2. 並列写真なのに強弱がついているパターン


特に何を目立たせたい、という意図がないのに、何かが目立ってしまっているもの。理由は、目立つ写真が「一際コントラストが強い」「色味が違う」などがあります。第三者に「どれが一番目に入る?」と聞いてもらっても良いかもしれません。「これ」と即答されないようにしましょう。

3. カラーバランスが逸れているパターン


サイト全体で写真の色合いを揃えていても、それに気づかず未加工のまま配置。また未加工の写真をベースに、さらに未加工の写真を配置・・と続くと、最初に立てたイメージコンセプトからどんどん逸れてしまいます。
まずはサイト全体がどのようなカラーバランスで揃えられているのかの確認を怠らないことですが、ひとつ補正の基準となる写真を用意するのも良いかもしれません。

4. 伝えたいことが伝えられていないパターン


食材なのに美味しそうではない、病院なのに清潔感が感じられない・・・など、色味によって伝えたい印象をユーザーに与えられていない場合。人の視線は文字情報よりイメージ情報に行くため、そこで逆印象を与えてしまうのは非常にもったいないです。相手にどういう印象を残したいか?を考えて補正しましょう。

5. クライアントへの配慮が無いパターン


提供いただいた顔写真をそのまま置いていませんか?
まずは人がコンプレックスに感じるもの(例えば、しみやほくろが多い、ヒゲが濃い、しわがたくさんある、歯が美しくない・・など)、
次に人の撮影状態(半目になっている、虫刺されがある、傷がついている・・など)、
以上の2点に問題がないかどうかを見ましょう。自分がそのまま掲載されると嫌だな、と思うようなものは、相手にとっても大抵嫌なものです。写真に対しても思いやりを忘れずに。

大事なのは意識を変えること

「写真は必要性があれば補正する。なければしない」という意識では、必要性の感じ方にバラつきがあり質はなかなか向上しません。
「写真は基本すべて補正する」という心構えを持ち、「補正すべき理由は何か」を逆に探ることで視点が変換されていきます。
ただの流れ作業ではなく、1点1点に向き合えるようにしていきましょう!