2019.04.23 Tue

Webデザインで取り入れたい心理効果5選

皆さんこんにちは、小野です。
だいぶ暖かくなってきて、昼間の宮崎は半袖でも過ごせそうなぐらいの気温になってきました。
この良い天気のままゴールデンウィークを迎えれると良いなあと思っています!

私たちが普段使用するWebサイトやアプリは必ず作る目的があり、ECサイトであれば商品を購入やリピーターの増加、ランディングページであれば会員登録や資料請求などコンバージョンすることが目的となります。
実はタイトルにある心理学とデザインは深い効果があり、心理効果を上手く取り入れることでユーザーの行動に影響を与え、売上や集客にも大きく影響を与えます。
今回はそんな心理効果を一部ピックアップしてご紹介していきたいと思います。

今すぐ活用できる心理効果5選

01フォン・レストルフ効果


孤立効果とも言われていますが、似たような物体が多くあった場合、1つだけ変わったものがあると無意識に印象に残りやすくなる効果のことを言います。
例えば、黒髮の人が集まった会場の中で、派手な髪色をした人を見たときに思わずそこに注目してしまうと思います。
デザインをする時に、色やコントラストで目立たせたいボタンやコンテンツが周りと比べて際立ているかどうかを確認する必要があります。

02マジカルナンバー4±1の法則

アメリカの心理学者ジョージ・ミラーが1956年に発表したマジカルナンバー7±2の法則では「人間が瞬間的に記憶できる(短期記憶)情報は人によってプラスマイナス2まで差はあるが、平均で7つまでしか覚えられない」と唱えられていました。
しかし、マジカルナンバーは研究が続き、ミズーリ大学の心理学教授であるネルソン・コーワンさんが2001年に発表した論文によると「4±1」が正しいマジカルナンバーだといわれています。

ホームページを作る時に数の多いナビゲーションメニューやサブメニューを置くと選択肢も多く文字も頭に入ってこなくなるので、ユーザーに内容を認識してもらうために、情報カテゴリーは3〜5つ以内にすることを意識して、各要素・情報を整理、グルーピングする必要があります。

03ヒックの法則

選択肢が多くなれば多くなるほど、決断までにかかる時間がかかるという法則です。
例えばレストランや居酒屋のメニューが多いと選ぶまでに時間がかかったり、ゲームの操作の種類が多ければ多いほど覚えるのに時間がかかってしまう経験はありませんか?
Webデザインにおいても選択肢やオプションが多くなると、サイトを利用するユーザーは考える時間と労力が増え、ストレスを感じてしまいます。
ユーザーに選択をすることでストレスを与えないためにも、ユーザーにオススメを見せたり、選択肢を絞ることで選ぶという行為を助けることができます。

04社会的証明の原理

社会的証明の原理は、人は他人の行動を基準にして、自分の行動を決めるという原理です。
例えば街で大勢の人が同じお店に並んでいたら、思わず気になって並んでみたり、ネットショッピングで口コミが良いとついつい買ってしまうような行動のことをいいます。
Webでいうと「売上No.1」「受講者数○万人!」といった表現もこの心理効果を利用しています。

デザインでは、ランディングページやバナーで写真の人物の視線の先に注目させたいキャッチコピーやボタンを配置したり、矢印を利用することで同じ方向にユーザーの視線を誘導させるといった活用ができます。

05ストループ効果

2つの整合しない情報が同時に入ってきた時、脳が反応するまでに時間がかかることをストループ効果といいます。
例えば青色で書かれた赤という文字は赤色と書かれた赤に比べ脳が認識するまでに時間がかかります。
日常にあるものでいうと、一般的には「止まれは赤」「進めは緑」、トイレでいうと「男性は青や黒」「女性は赤やピンク」、「温かいものは赤」「冷たいものは青」といったようにすでに認識されているものの色と文字や形の不一致は混乱を引き起こしてしまいます。

上記はざっくりとした例ですが、これをWebデザインでいうと
「セミナーページで受講者1万人突破と書かれているのに使われている写真はスカスカのセミナー風景」
「アットホームな環境と書かれているのに社内の様子やスタッフの写真が一枚もない」
「こだわりの〇〇と素材をアピールするコンテンツなのに使用している写真が店の外観や内観写真だけ」
といったような例が挙げられます。
伝えたい情報と伝えたいイメージが上手く整合されていないと信頼されないコンテンツとなり、離脱にもつながるので気をつけたいポイントです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回ご紹介したのは一部ですが「デザインと心理学」は関係が深く、心理学を使ったユーザーの誘導方法はたくさんあります。
また、社内やクライアントにデザインを説明する時に人の心理効果を取り入れることで、デザインの説得力も増します。
ぜひデザインに心理学の知識や技術を取り入れてみてください。それでは。

WRITERこの記事を書いた人

小野

小野

宮崎オフィスで主にデザインを担当させていただいてます。

宮崎オフィスで主にデザインを担当させていただいてます。

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